2025/02/27 AIニュース

2025年2月27日の生成AI最新ニュース
主要ニュース


アマゾン、生成AI搭載「アレクサ」を発表
アマゾンは2025年2月26日、生成AIを搭載した新たな音声アシスタント「アレクサ」を発表しました。10年余り前のデビュー以来、最大の刷新となります。
新型デバイス部門トップのパノス・パネイ氏は、「アレクサのすべて」を設計し直したと述べています。デモでは、アレクサがコンサートのチケットやレストランを予約したり、ベビーシッターにメールを送ったりする様子が紹介され、従来の単発の質問形式から、より自然な会話のやり取りが可能になりました。
この新たな「アレクサプラス」はエコーやスマートフォンのアプリなどを通じて利用でき、米国での料金は月額19.99ドルですが、「プライム」有料会員には無料で提供されます。


Armが次世代エッジAI向け新プロセッサを発表
Armは2025年2月27日、エッジ機器での生成AIやトランスフォーマーモデルの推論処理に対応する新たなエッジAIプラットフォームを発表しました。Armv9アーキテクチャに基づく省フットプリントの新たなプロセッサコア「Cortex-A320」に、NPU(Neural Processing Unit)の「Ethos-U85」を組み合わせたもので、10億パラメーター以上のAIモデルに対応する処理性能と、エッジ機器に求められる低消費電力性能を実現しています。
アーム代表取締役社長の横山崇幸氏は「AIの全てのワークロードをクラウド上で実行することは難しく、IoTが複雑になる中で適切な場所でAIワークロードを実行するためのエッジAIが求められている」と語っています。


エヌビディア、次世代AI半導体「ブラックウェル」に明るい見通し
エヌビディアは2月26日、待望の次世代AI半導体「ブラックウェル」について明るい見通しを示しました。同社の四半期決算では、生成AI需要の好調を背景に売上高・利益ともに約8割増となり、過去最高を記録しています。
中国ディープシーク、次期生成AIモデル開発を加速
低コストで開発した生成AIモデル「R1」を1月に発表した中国の新興企業ディープシークは、後継モデル「R2」の開発を加速させています。

Anthropic、世界初のハイブリッド推論型AIモデル「Claude 3.7 Sonnet」を発表

AI研究企業Anthropicは、ユーザーが推論能力を自在に制御できる新しいAIモデル「Claude 3.7 Sonnet」を発表しました。このモデルは、従来の出力に加え、ユーザーが推論能力を調整できる点で他のモデルと一線を画しています。


開発ツールと技術動向


生成AIにおけるハルシネーション防止に関する取り組み
マジセミ株式会社は2025年2月27日、『生成AIにおいて最新ではないデータを利用することで生じるハルシーネーションをどう防ぐか』に関するプレスリリースを発表しました。


Visual Studioが GitHub Copilot完了のコード参照をサポート
Microsoftは、Visual Studioが GitHub Copilotの完了に対するコード参照をサポートするようになったと発表しました。この機能により、開発者はCopilotからの提案が公開コードに基づいているかどうかを確認できます。Copilotの提案が公開GitHubリポジトリのコードと一致する場合、開発者はライセンスタイプやGitHubリポジトリへのリンクなどの情報を含む通知を受け取ります。


OpenAIがOperatorを複数国に拡大
OpenAIは、ウェブベースのタスクを実行できるAIエージェント「Operator」をオーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、日本、シンガポール、韓国、イギリスのProユーザーに提供開始しました。EUやスイス、ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドでの提供に向けても取り組んでいますが、具体的な時期は明らかにされていません。


Inceptionが新型AIモデルを開発
スタンフォード大学のコンピュータサイエンス教授Stefano Ermon氏が創業したパロアルトの新会社Inceptionは、新しいタイプのAIモデルを開発したと発表しました。


企業の動向と活用事例


製薬業界向けAI活用プラットフォーム「STiV」
株式会社ファンリードは、製薬業界向けAI活用プラットフォーム「STiV(スティーブ)」の機能を拡充しました。製薬業界に特化した高精度RAG×検索に加えて、一般的な情報からの要約・翻訳・校正・AI相談等の機能を追加し、製薬業界での生成AIビジネス活用をワンストップでサポートしています。


武蔵野大学、メタバースキャンパスにAIアシスタントを導入
武蔵野大学は、2024年5月に開設されたメタバース空間上の新キャンパス「縁(えん)バースキャンパス」内の通信教育部棟1階ロビーに、生成AIを活用したアシスタントを導入しました。


MCT、住宅ローン資本市場向け生成AIアドバイザーを発表
MCTは、住宅ローン貸付業者に資本市場の専門知識へのインスタントアクセスを提供する生成AIアドバイザー「Atlas」をMCTlive!プラットフォームで発表しました。


今後の展望


生成AI技術は急速に進化し続けており、企業の関心も高まっています。AI技術の進歩、人手不足の解消、政府による開発支援などを背景に、今後も様々な業界での活用が進むと予想されます。
特に注目すべきは、エッジAIの発展です。クラウドだけでなく、エッジデバイスでの生成AI活用が進むことで、より身近な環境でAIのメリットを体感できるようになるでしょう。
また、生成AIの精度向上とともに、ハルシネーション(幻覚)の防止や、最新データの活用など、信頼性を高める取り組みも重要になっています。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です