2025/02/28~2025/03/03 AIニュース
2025年3月最新!生成AI最新ニュースまとめ(2/28~3/3)
2025年2月28日から3月3日までの生成AI関連の最新ニュースをまとめました。開発ツールの情報も含め、この数日間で起きた重要な動きをご紹介します。
最新モデルのリリース情報
OpenAI、GPT-4.5を正式発表
OpenAIは、従来モデルよりも自然な対話能力と高い問題解決能力を備えた最新の大規模モデル「GPT-4.5」(コードネーム:Orion)を2月28日に正式発表しました。新モデルは自然な対話能力と問題解決能力が向上しており、ユーザーとのコミュニケーションがさらに進化しています。

アマゾン、新世代音声アシスタント「Alexa+」を発表
アマゾンは2月26日のライブイベントで、生成AIを活用し、ユーザーとの対話能力を向上させた新世代の音声アシスタント「Alexa+」を発表しました。Anthropicの「Claude」モデルを統合し、コンサートチケットの予約や家族の予定調整などの機能が強化されています。これはアレクサの10年ぶりの大規模なアップデートとなります。

AI開発ツールの最新動向
2025年注目のAI開発ツール
2025年のAI開発者向けツールとして、以下のようなツールが注目されています:
bolt.new: ノーコードでWebアプリをフルスタックで作成できるAI開発ツール。人間同士の会話のようなプロンプトに対応し、初心者でも扱いやすいのが特徴です。
create.xyz: 簡単な指示文を入力するだけでWebサイトやWebアプリを生成できるAIツール。Claude 3.5 Sonnet、GPT-4o、Stable Diffusionなど、最新のAIモデルを使用できます。
Replit: ブラウザベースの統合開発環境(IDE)およびコラボレーションプラットフォーム。50以上の開発言語に対応し、ChatGPTとも連携しています。

最近AIを追加した開発ツール
最近新しいAI機能を追加した開発ツールとしては、以下のようなものがあります:
Amazon Q Developer agent: アップデートが行われました。
DeepSeek R1: Azure AI Foundryで利用可能になりました。
JetBrains: AIコーディングエージェント「Junie」をリリースしました。
Sourcegraph: 新機能を追加しました。
生成AI関連の政策・規制動向
生成AIの国際ルールづくりに向けた初の対面会議が開催
「広島AIプロセス・フレンズグループ」の初めての対面での会合が2月27日から都内で始まりました。生成AIの活用推進と共通のルール作りを議論する国際的な取り組みで、各国が連携を確認しました。

日本政府、AI法案を閣議決定
政府は2月28日、AI法案を閣議決定しました。この法案では、AI技術を社会経済の発展の基盤と位置づける一方で、犯罪への利用や個人情報の問題などのリスクに対する施策も盛り込まれています。研究開発や活用を推進するとともに、国民に危害が及べば政府が調査に入る仕組みも整備されます。

企業のAI活用事例
あいおいニッセイ同和損保、生成AIを活用したFAQチャットボットを運用開始
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、生成AIを活用した代理店向けFAQチャットボットの運用を開始しました。これにより、代理店の業務効率化が期待されています。

生成AIを活用した契約書関連サービス
AIカウンセル「CorporateOn」のTVCM放映を記念し、3月1日から31日まで管理部門の業務ストレス解放SNSキャンペーンが実施されています。生成AIを活用して契約書に関する指示・質問の回答を表示するサービスとして注目されています。

画像・動画生成AI最新情報
Pikaの新機能「Pikaswap」登場
動画生成AIツール「Pika」に新機能「Pikaswap」が追加され、動画内の特定部分を変更可能になりました。衣装や表情、オブジェクトを瞬時に置換できる、クリエイター向けの革新的ツールとして注目されています。

GoogleのVeo2がfal.aiで利用可能に
物理法則を理解する高度な動画生成AI「Veo2」がfal.aiで利用可能になりました。公式「VideoFX」は待機リスト受付中で、Fal.aiでは1動画1.25ドルで利用できます。

まとめ
2025年2月28日から3月3日までの期間は、OpenAIのGPT-4.5正式発表やアマゾンのAlexa+発表など、大手企業による新たなAIモデル・サービスの発表が相次ぎました。また、生成AIの国際ルールづくりに向けた初の対面会議の開催や日本政府によるAI法案の閣議決定など、政策面での動きも活発でした。
開発ツールの分野では、bolt.new、create.xyz、Replitなどのツールが注目を集めており、Amazon Q Developer agentやJetBrainsのJunieなど、既存ツールへのAI機能追加も進んでいます。
今後も生成AI技術は急速に進化し続けると予想され、ビジネスや社会に大きな影響を与えていくでしょう。最新動向に注目していきたいと思います。
